違う仕事をしようと思ったら…
栄養士として6年目、わおわおで4年目のあり先生は調理師免許も持つ栄養士としてわおわおの給食を提供している。しかし最初の園を2年でやめた後、違う仕事に就こうとしていたという。
「事務の仕事とか、OLとか。働くことについて甘く考えていたのです。私は資格を持っているので、例えば10年後にまた栄養士で働けると安易な考えていたのですが、職業相談所の方に、「たった2年じゃ経験者として胸を張って言えないよ、それじゃだめだよ」と言われて2年って少ない数字なんだと、経験としては浅いんだなと。ならば、たった2年でもその経験を活かして、また同じ保育園の栄養士として働きたいと思い直しました。」
きちんと専門性を身につけて仕事をしたい
最初は一番下で教わるがままに動いていたと語るあり先生。しかし指導をする側になると、意識が大きく変わり、自ら成長への行動に移す。それが調理師免許取得だった。
「指導をする側になって、やはりちょっとでも美味しいもの、ちょっとでもというか美味しいものを出したいと思ったときに、揚げ物でも、ドーナツと天ぷらだとやはり揚げる温度が違うだとか。栄養士の勉強をしたときにも習ったのですが、もっと極めて勉強できれば、それを生かせるなと思って、調理師の勉強をしました。やはり自分の今やれている立場で、保護者や保育士の先生や調理師の先生から質問をされたときに、業務はもちろん、専門性を持ってきちんと正確な答えを返せるようになりたいです。」
残しちゃいけない理由を理解できるように
わおわおでは食育が重視されている。そんな中であり先生もプロとして子どもたちに伝えたい事があるという。
「食べ物が口に入るまでみたいなものを、実際に目で体験させてあげられたらと思っています。自分が働いて、「こうやって作っているんだ」って、「小学校のときの給食はこうやってできているんだ」っていうふうな、経験とか、もし理解はできなくても目で見たら、たぶん印象に残るのかなと。例えば命をいただいているから無駄にできないんだよと、ちゃんと理由があることを教えてあげたいなと思います。 」